新規感染者数は一転して減少傾向に 感染やワクチン接種で免疫持つ人が増加?

2023年1月21日 19時38分
<コロナ1週間?1月14日?20日>
 新型コロナウイルスの感染症法上の位置付けを、岸田文雄首相は20日、今春に「5類」に引き下げると表明した。屋内でのマスクも原則不要で検討。政府の対策は大きな転換点を迎える。新規感染者数は減少傾向に転じたが、死亡者数は最高値を超える状況が続き、予断を許さない。

◆死亡者や救急搬送困難な例は増加

 厚生労働省のまとめでは、1週間(14?20日)の全国の新規感染者数は約72万6000人だった。前週比は0.64倍で、前週の増加傾向から減少傾向に転じた。厚労省に助言する専門家組織は「死亡者数や救急搬送困難事案数は、これまでの最高値を超える状況が続いている」と分析。新規感染者数の減少については、感染したりワクチンを接種したりして免疫を持つ人が増えたことが影響している可能性があるとの見方を示した。
 東京と神奈川、埼玉、千葉の1都3県の新規感染者数は1週間の合計で約16万4000人となった。前週比は0.65倍。都の感染状況などを分析している専門家は「これまで主流だったオミクロン株のBA.5から新たな亜系統への置き換わりが進む過程で、新規感染者数が再び増加に転じることに警戒する必要がある」とした。(榊原智康)

◆岸田首相が5類引き下げを表明

 岸田首相は20日、新型コロナの感染症法上の位置付けについて、現在の「2類」から今春にも、季節性インフルエンザと同等の「5類」に引き下げると表明した。具体的な移行時期は今後、厚生労働省の感染症部会で専門家の意見を踏まえ、正式に決める。マスク着用について、加藤勝信厚労相は同日の記者会見で「緩和の方向で見直しになる」と語った。(山口登史)

◆オミクロン対応ワクチンは接種率4割に迫る

 全人口に対するオミクロン株対応ワクチンの接種率は20日の公表値で39.6%となった。ワクチン接種推進担当相を兼務する松野博一官房長官は同日の記者会見で、同ワクチンの1日あたりの接種回数が100万回に達したのは昨年11月に2回、12月に6回だったが、今月は一度も届いていないとし、「現在の感染状況も踏まえ接種率向上に取り組んでいく」と語った。(山口哲人)

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